原発労働は現代の蟹工船か?

 大阪西成区(通称あいりん地区)で、宮城県女川町での仕事に応募した60代男性が福島第1原発で働かされていたというニュースを聞きました。わたしは、このニュースを聞いて本当に胸が痛くなりました。
 
 本人は、女川町に行くと思っていたのに、特段の説明がないまま原発事故の対応拠点「Jヴィレッジ」(福島県広野町など)に到着し、原発敷地内での作業に従事させられたそうです。なんの説明もなく、低賃金で、保障もない下請け労働者を使い捨てるやり方は、まさに現代の蟹工船です。

 うその労働条件を提示して労働者を集めたり、契約を結んだりするのは職業安定法や労働基準法に抵触しますが、現実にはそんなものが通用しない状況が蔓延しているわけです。このようなことが二度と起きないために、人材派遣業者への厳罰化と、原発労働者保護の充実した制度が求められます。

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