行政視察のご報告(2025年10月)
文教・子ども委員会・議会運営委員会
目黒区議会議員 松嶋祐一郎
下関市「ふくふく子ども館」
JR下関駅ビル(3階)にある子育て支援の拠点です。2014年開設。保護者の相談、一時預かり、あそび場の提供などを行っています。
ポイント
- 短時間の一時預かりを通じて、保育士が家庭のようすを見守り、必要に応じて支援につなぐ「入口」になっている。
- 乳児と幼児を分けて受け入れるなど、安全と発達段階に配慮した運営。
- 事前予約制で計画的に実施。
所感:単なる預かりではなく、日常的な見守りと早期支援につながる仕組みが機能。目黒区でも「日常的な見守り」を重視した一時預かりの位置づけを検討すべきです。
山口市のコミュニティ・スクール
市内すべての小中学校に学校運営協議会を設置。中学校区ごとに「地域協育ネット」を整備し、コーディネーターが学校と地域をつなぎます。
ポイント
- 児童生徒も話し合い(熟議)に参加。学校運営や教育課題に自分たちの意見を反映。
- 市がファシリテーション研修を行い、協働を支える人材を制度的に育成。
- 授業・探究・放課後活動に地域人材が参画し、学校が地域の学びの拠点に。
所感:行政が方針と人材育成で協働を下支えしている点が強み。地域との関わりを、子どもが自分を理解し成長する学びへつなげる設計が重要です。
廿日市市「子ども議会」と政策提言制度
中学生が本会議場で一般質問を行う「子ども議会」を実施。質問は生徒が作成し、市が答弁します。あわせて、市議会は「政策討論会」を通じて提言をまとめ、市長へ提出する制度を運用しています。
ポイント
- 生徒から「まちの課題を自分ごと化できた」などの効果が確認され、市民への発信も進む。
- 政策提言制度で議会の政策形成機能を明確化。ただし合意形成には継続的な対話が必要。
所感:子どもを対等な担い手として位置づける実践。目黒区でも子ども議会の制度化と、政策討議・提言の仕組みづくりが有効です。
まとめ
3自治体に共通するのは、行政・議会・地域が協働し、市民参画と政策形成を進める姿勢です。目黒区でも、地域の力を生かし、子どもや若者を含む区民が区政に関わる仕組みを広げていきます。
視察日:下関市(2025年10月20日)/山口市(2025年10月22日)/廿日市市(2025年10月27日)
