自由が丘3丁目平岩邸(白日荘)を 公園など区民のために!

目黒区は遺贈(遺言による贈与)を受けよ!

目黒区自由が丘の3600平方㍍に及ぶ広大な土地や建物などを遺贈(遺言による贈与)する申し入れが同区にあり、どうなるのか、12月議会が注目されます。動物学者で〝オオカミ博士〟とも言われた故・平岩米吉邸。

区は遺贈を受けないことを決めたものの、公園などに活用するよう町会や商店会、保育園などの訴えが相次いでいます。

 自由が丘の商店街振興組合、町会、住区などがこぞって要望

この土地の遺贈申し入れを知った自由が丘の4団体から、10月に遺贈を受け入れるよう青木英二区長に要望書が提出されました。そこには、都市再生推進法人株式会社ジェイ・スピリット社長、自由が丘町会長、自由が丘住区住民会議会長、自由が丘商店振興組合会長とまさに地元の有力者の名前がズラリと並んでいます。
その要望書には平岩邸は、戦前からの「貴重な緑地」であり、建物は「自由が丘の創世記を遺す貴重な文化資源」平岩氏の研究は「今日のペット文化の先駆け」と強調し、自由が丘周辺が今、イヌやネコと共に住みやすい街となっていることは「平岩氏の志を街が受け継いできた結果」だとも。遺贈の受け入れに際し、商店街が協力できることがあれば〝提案してほしい〟と熱く訴えたものでした。

 区が受けない理由は

区は9月末に政策決定会議を開催。そこで遺贈の申し出を「受けない」こととし、第4回定例会に議案を提出して承認を得る考えです。理由は、「敷地の一部を非公開とし、土地の転用ができないことなどの厳しい条件があり、維持管理に多額の費用がかかるためだ」としています。

 情報公開で明らかになった
    「条件緩和」の事実

しかし、区側からの報告文書では、審議経過はほとんどわかりません。共産党区議団は独自に情報開示請求で審査に関わる書類を入手しました。それによると平岩由伎子氏が遺書を補完する「手紙」を残し、遺贈の条件を「ある程度の譲歩はしかたない」とのべていたことが判明しました。「手紙」を受け、遺言執行者(弁護士)から敷地内に無料公園や保育所の設置を認めるなどの「提案」もされていることが分かりました。さらに、どのような負担軽減がされれば目黒区は遺贈を受けるのか、提案してほしいとまで言っていました。
由伎子氏側の「手紙」と「提案」は区に提出されているのに、区が議論した形跡はまったく見られません。総務部契約課の担当者も「〝受けられない〟ということです」と答えるだけです。

区民にも議会にも情報を隠したままの議案審議は問題

区からはこれまで遺贈者の条件緩和についての説明は議会に全くされていません。情報を隠したままでは十分な審議はできません。
自由が丘や緑が丘地域に保育園をつくって50年の緑丘保育園の桐山研園長と父母の会の石井麻美子会長からも、区が遺贈を受け入れ、「地域の公園に」との要望書が区に提出されています。
一般社団法人日本オオカミ協会も11月、平岩邸や資料館が保存・保護されるよう要望しています。
こうした区民や関係者の声にこたえるためにも遺贈の申し入れを拒否するのではなく、十分な話し合いと検討が求められます。

今からでも声をあげて!

議案が上程されるのは11月27日(火)です。審議がおこなわれるのは28日(水)です。今からでも目黒区長や区議会に今議会での上程をやめ、区民の声を聞くとともに、遺贈者との充分な話し合いを行うよう求めていきましょう。ぜひ、目黒区に声を上げてください。

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