東京・日の出町へ視察
11月2日の火曜日、日本共産党目黒区議団と一緒に、東京・日の出町へ行政視察
に行ってきました。日の出町は、町長が75歳以上の「後期高齢者」の医療費を無料
にするという革新的な政策を打ち出し、実現させた町です。このような革新的な政策
によって、注目を集めた日の出町は、いろんな地区から行政視察があり、今年だけ
でももうすでに32件もあったそうです。
日の出町は「長寿化対策!日本一お年寄りにやさしいまちづくり」宣言を行い、たとえ
ば、百歳になった高齢者には現金百万円(!)を給付する制度など、本当におどろくよう
な制度を実現させています。まさに高齢者に優しい政治を実現させている町です。
さらに、がんの医療費助成や、健康増進のための75歳の人間ドック無料など、全国
の市区町村に先駆けて、すばらしい施策を実施させています。
どうしてこんなにもすばらしい高齢者福祉の充実した町にできたのでしょうか。
町の説明によれば、人口が少ないことに加え、大型商業施設「イオンモール日の出」
ができ、固定資産税などの収入からまかなうことができたからだそうです。そして、福
祉を充実させることで住民が増えることによる、住民税収入の増加などがあります。
高齢者の医療費負担軽減は、目黒区でも切実な問題です。
後期高齢者医療制度のもと、75歳以上の方の医療費負担をなくすことは、高齢者
の方々の切実な願いです。
日の出町は、実際にそれを行い、なんの問題もなく実施しています。
無料にしたからといって、財源問題や医療費の負担増などの問題は特に起きていま
せん。むしろ高齢者が活気ある元気な町になり、「理想郷」としての町として、全国
から良い意味で注目を集めました。
わたしが注目したのは、日の出町が、高齢者の医療費助成に取り組むと同時に、
高齢者がいかに元気に健康に過ごしていけるかにも同時に力を注いでいるところで
した。医療費無料化と、健康増進・維持をセットで行うことで、医療費負担を軽減させ、
助成を持続的なものにしようと、自治体が努力している姿が印象的でした。
わたしは自治体の仕事とはこのようなものであるべきだと思います。
全国の自治体も、「日の出町」を見習い、高齢者が安心して暮らせる町に変えていく
べきではないでしょうか。