子どもたちと共に校則のルール見直しを
私は2月の代表質問で、子どもの意見表明権の保障として、主権者教育の推進について取り上げました。主権者教育は、模擬選挙などが主なものですが、私は校則ルールの見直しも重要な主権者教育に繋がると訴えました。
理不尽な校則問題
理不尽な校則を巡り、児童生徒や保護者から改善を求める声が上がる中、都立高校ではツーブロック禁止や下着の色指定が撤廃されました。国会でも人権侵害となる校則の見直しが求められ、生徒指導提要には「子どもの意見を聞くべき」と明記されました。わたしは、目黒区として校則の見直しをどのように進めるか質問。目黒区は、校則をこれからウェブサイトで公開し、生徒会活動で対話や議論を行い見直しを進めていくと答弁しました。
学校の細かい規則「学校スタンダード」をご存知ですか?
「学校スタンダード」は、学校ごとに定められる細かい生活ルールや行動基準です。公式には教員向けの内部規定とされていますが、実際には児童生徒や保護者にも配布され、事実上の校則のように扱われています。
例えばある目黒区の小学校のルールでは、体育の際は、原則マスクを外す。給食では10分間はもぐもぐタイム。廊下は走らず右を歩く。下校は寄り道しない。などなど、こういう細かいルールが70個以上あります。
これができた背景には、全国学力調査や学習指導要領の改訂があるといわれ、子どもたちの意見を十分に反映せずに一方的に決められているものもあります。
もちろん守るべき最低限のルールはありますが、それはなんなのか。わたしは校則と同じように子どもの声を聞いて子どもと一緒に見直しをすべきだと訴えました。これに対し、教育長は「人権に照らして妥当ではないものはいけないが、こうしたルールは秩序と安定した学校経営のために必要」と答弁。わたしは、子どもたちの意見を尊重し、子どもが主体的に学校のルールを作れる環境の整備が必要だと訴えました。引き続きそうした主権者教育の推進に取り組みます。